「空気読めない人」辞典-フンイキを読んでもらえる文を書くレトリックの辞典

思うイメージどおりの「空気」を文で表現できない。他の人が見ても「その空気を読み取ることができない文しか書けない人」のために贈る辞典。「ふき出しのレトリック」の逆引きブログ

【凝る・こだわる】かんじ、ようすをレトリックでつくる|「空気読めない人」辞典 のサンプル

[凝る・こだわる]かんじ、ようすをレトリックでつくる
  • 凝る・こだわるかんじをだすために、そのことについて並々ならぬ深い気持ちがあることを示す。
  • ある1つのことについて、細かいことまで多くのことばを並べたてる(敷衍
  • 「ごらんあそばせ! このつややかに毛先まで キューティクルのゆきとどいた まるでブラックオパールのように光輝く黒髪! 神秘的かつ知的なしずけさをたたえながら その奥に(・・・以下続きます)」-『東京ミュウミュウ
    • あるモノゴトについて、必要以上と思えるほど多くの特徴を並べるものです。そのモノゴトへの執着を、感じさせるようになります。なぜそんなに詳しく、すみずみまで知っているのかという驚きをともなうものです。
    • このレトリックは敷衍です。くわしくは敷衍のページへ。
  • 凝る・こだわるかんじをだすために、ほとんど同じようなことばを2つ取り出して、その違いを考える。
  • 似ている言葉を、はっきりと区別して使う(類義区別
  • 「別に気に入らないわけじゃない!ただ気が進まないだけだ!」(『星界の戦旗II—守るべきもの—』)・「デタラメだけど、間違ってるんじゃない」(『のだめカンタービレ』)・「ある日、おれのクツ箱に「ラブレターが入っていた。」——じゃなくて、「恋文が入っていた。」」(『ラグーンエンジン』)
    • ふつうなら気がつかないようなことばの差や違いを、文章の中で取りあげることです。その考えかたや発想について細かいという感じを受けます。細かすぎるのは神経質ですが、モノゴトを丁寧に考えているというプラス面もあります。
    • このレトリックは類義区別です。くわしくは類義区別のページへ。